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セネターカバー工法後のメンテナンス費用は?時期と目安を解説

カバー工法後のメンテナンス費用は?
想定される時期と費用の考え方

「もうメンテナンス費用はかからない」と思っていませんか?想定される時期と費用の考え方を解説します。

「カバー工法をした後は、もうメンテナンス費用はかからないんでしょうか?」

こうしたご質問をいただくことがあります。カバー工法によって新しい屋根材とルーフィングになるため、当面のメンテナンス頻度は少なくなりますが、まったく費用がかからなくなるわけではありません。

そもそも、どんな屋根にカバー工法を提案しているか

当社がカバー工法をご提案することが多いのは、パミールやコロニアルネオなど、ノンアスベストへの切り替え時期に製造されたスレート屋根です。この時期のスレート材は経年による反り・割れ・表面の崩れが出やすい傾向があり、劣化の進み方や屋根材の種類は現地調査で屋根を見ればすぐに判断がつきます。劣化が進んだこの時期のスレート屋根は、踏むこと自体が危険な状態になっていることも多く、そうした屋根では既存材を撤去せずに新しい屋根材を被せられるカバー工法が適しています。

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カバー工法そのものの仕組みや、葺き替えとの違いについては、別記事で詳しく解説しています。この記事は、その先——工事が終わったあとのメンテナンスについてまとめたものです。

→ カバー工法とは?葺き替えとの違いを解説

なお、カバー工法は既存の屋根材を撤去せず、その上から新しい屋根材を被せる工法のため、既存屋根の撤去費用がかかりません。葺き替えのように既存屋根材の処分費用が発生しないため、その分の費用を抑えられるのもカバー工法の特徴です。

当社が採用している屋根材「セネター」について

カバー工法で使用する屋根材によって、その後のメンテナンス頻度や考え方は変わってきます。当社では、セネター(DECRA/デクラ・セネター)を標準の屋根材として採用しています。

セネターは、ガルバリウム鋼板に天然石のストーンチップを焼き付けたハイブリッド屋根材です。当社がこの屋根材を選んでいる理由は、主に次の4点です。

1軽くて丈夫

一般的な瓦と比べてかなり軽量な屋根材で、建物への負担が少なく、地震の際の揺れの軽減にもつながります。

2天然の石粒のため、色あせによる劣化がない

塗料の膜で色を出しているのではなく、天然石そのものの色が屋根の色になっています。塗料は紫外線で徐々に色あせていきますが、天然石は色そのものが変わることがないため、長期間色あせを気にする必要がありません。色は黒・濃茶・グレー系といった、落ち着いたシックな色味を中心に展開されており、選べる色数自体は多くありませんが、色あせの心配がない分、長く安心して選べる色といえます。

3雨音が気になりにくく、夏場の熱もこもりにくい

表面が石粒で覆われているため凹凸があり、雨粒が当たったときの音が吸収され、金属屋根特有の雨音が気になりにくくなっています。また、屋根材と下地の間にわずかな空気層ができる構造になっており、この空気層が夏場の熱をこもらせず逃がす働きをします。厳密には、熱の伝わりを内部で防ぐ「断熱」ではなく、熱を溜め込まず逃がす「遮熱」の効果にあたりますが、体感としては夏の暑さがやわらぐと感じていただけることが多いポイントです。

4部分的な補修ができる

屋根全体ではなく、傷んだ箇所だけを部分的に張り替えて対応できるのも特徴です。セネターは1枚ずつを固定する工法(インターロック工法)で施工されているため、破損した箇所があっても、その周辺の屋根材を含めて広い範囲を剥がす必要がなく、傷んだ1枚だけを差し替えることができます。

🏠 実際にあった事例

飛来物が当たって屋根材が1枚だけへこんでしまったケースがありましたが、その1枚のみの交換で補修が完了しました。金属屋根の中には、1箇所の破損を直すために周辺の列ごと剥がして張り替えなければならない工法もありますが、セネターはそうした大掛かりな工事にならずに済む点も、この屋根材を選んでいる理由のひとつです。

💡 豆知識|施工直後に「思ったより色が沈んで見える」ことがあります

セネターは施工から数年の間、表面の質感がやや均一に見えることがあります。これは天然石そのものの発色がまだ十分に出ていない状態で、年数が経つにつれて本来の質感が現れてきます。この期間に、うっすらと汚れているように見えることがありますが、必ずしも汚れとは限りません。気になる場合は、無理に洗浄しようとせず、点検の際に状態を確認してもらうことをおすすめします。

こうした特徴を裏付ける実績と保証

セネターを製造しているメーカーの公表情報によると、30年の材料品質保証と10年の美観保証が付いており、世界120カ国以上、60年以上の実績があるとされています。石付き金属屋根材は、天然石を屋根材に焼き付ける工法自体がニュージーランドで生まれたとされており、現地では、初期の時期に設置された屋根がその後も長期間現役で使われ続けていると言われています。こうした実績の長さも、当社がこの屋根材を選んでいる理由のひとつです。

屋根材によって、長期的な費用はどれくらい変わるか

屋根材選びで見落とされがちなのが、施工時の初期費用だけでなく、その後の塗り替えサイクルによって、長期的な総費用が大きく変わってくるという点です。一般的な目安は次のとおりです。

🧱

スレート(コロニアル等)

塗り替え周期 約10年ごと
1回あたりの費用 40万〜80万円程度
30年間の塗装回数 2〜3回
🔧

一般的な金属屋根
(塗装が必要なタイプ)

塗り替え周期 約15〜20年ごと
1回あたりの費用 25万〜40万円程度
30年間の塗装回数 1〜2回
🪨

セネター(天然石粒仕上げ)

塗り替え周期 基本的に不要
1回あたりの費用
30年間の塗装回数 0回

スレートや、塗装が必要なタイプの金属屋根は、屋根材そのものの寿命とは別に、色あせや防水性能の維持のために定期的な塗り替えが必要です。30年間で考えると、この塗装費用だけで100万円前後、場合によってはそれ以上になることもあります。

🏠 セネターを標準採用している理由

セネターは色そのものが天然石によるものなので、色あせを理由に塗り替える必要がありません。そのため、30年間の総費用で見たときに、塗装費用がまるごと発生しない分、長期的なメンテナンス費用は他の屋根材と比べて明確に抑えられます。かかる費用は、これまでご紹介してきたような点検費用と、破損した場合の部分的な補修費用が中心になります。

もちろん、点検や、まれに起きる部分補修の費用がゼロになるわけではありません。ですが、「10年、15年ごとに数十万円規模の塗装工事が発生するかどうか」という違いは、長期的な費用感を大きく左右するポイントです。当社がセネターを標準採用しているのは、初期費用だけでなく、この長期的なトータルコストまで含めて、お客様にとって負担の少ない選択だと考えているためです。

費用がかかるタイミングの目安

1塗膜のメンテナンス

使用する屋根材の塗膜がある場合、その耐用年数(10〜20年程度、製品による)に応じたメンテナンスが必要です。

2軽微な補修

棟板金のビス増し締めなど、軽微な補修は数年〜10年程度での点検で必要に応じて発生します。

3本格的なメンテナンス

ルーフィングを含めた本格的なメンテナンスは、20〜30年程度先が目安です。

🏠 セネターの場合

当社で採用しているセネターのように塗膜そのものを持たない屋根材の場合は、塗り替えに関する費用は基本的に発生しません。その分、点検で確認する内容は「塗膜の劣化」ではなく、「棟板金などの付帯部分の状態」が中心になります。

カバー工法後すぐに大きな費用がかかることは少ないですが、長期的には点検や部分的なメンテナンス費用が発生することを見込んでおくと安心です。

点検で実際に確認していること

「定期的な点検」といっても、具体的に何を見ているのか分かりにくいと思いますので、当社がセネターの点検で確認しているポイントをご紹介します。

  • 表面の汚れ:長年の間に付着した汚れがないか
  • 変形の有無:物がぶつかるなどして、屋根材の一部が曲がっていないか
  • 屋根材どうしの隙間:本来密着しているはずの屋根材の間に、隙間ができていないか
  • セネターの浮き:屋根材が下地から浮き上がっていないか
  • ルーフィングの状態:耐久性のあるルーフィング(当社では改質アスファルトルーフィングや、ルーフラミテクトなどをご提案しています)が使われているか、劣化していないか
⚠️ 高圧洗浄はおすすめしません

汚れが気になる場合は、無理に高圧洗浄をせず、専用洗剤を使った低圧での洗浄をおすすめしています。高圧洗浄は、屋根材の表面や周辺の建材を傷める可能性があるためです。

点検・補修の費用について

ご連絡をいただければ、施工保証期間内は当社が点検に伺います。点検の結果、当社の施工に問題があった場合は無償で対応しますが、経年劣化や、飛来物など外的な要因による損傷については、実費でのご負担をお願いしています。これはセネターに限らず、どの屋根材でも基本的に同じ考え方です。

🏠 セネターの部分補修という強み

ポイントは、たとえ費用が発生する場合でも、セネターは傷んだ箇所だけの部分補修で済むことがほとんどだという点です。屋根全体を塗り替えたり、広い範囲を張り替えたりする必要がないため、その都度の費用が小さく済み、結果として将来的なメンテナンス費用全体を大きく抑えることにつながります。

メンテナンスを怠った場合のリスク

新しい屋根材であっても、点検を怠ると、棟板金のビスの緩みや、コーキングの劣化に気づかないまま時間が経過してしまうことがあります。小さな不具合を早期に見つけて対応することで、結果的に長期的なメンテナンス費用を抑えることにつながります。

🔎 現場で見てきた実例

「カバー工法をしたから、もう何もしなくていいと思っていた」というお宅で、数年ぶりに点検すると、棟板金のビスが数本緩んでいたケースがあります。早めに気づけたため、簡単な増し締めで対応できました。

点検では、ビスの緩みだけでなく、板金の浮きや釘の劣化も合わせて確認します。実は、こうした付帯部分の状態は、屋根材自体の傷み具合や、棟まわりの様子からもある程度見当がつくことが多く、経験のある職人であれば、現地で屋根全体の状態を見た時点で、どのあたりに注意が必要かをおおよそ把握できます。

屋根材本体が傷んでいなくても、こうした付帯部分は先に動きが出やすい箇所です。だからこそ、屋根材自体がメンテナンスフリーに近いものであっても、点検自体は継続しておすすめしています。

まとめ|私たちが大切にしていること

カバー工法後も、必要な点検やメンテナンスの目安について、事前にお伝えすることを大切にしています。工事後にお付き合いが終わるのではなく、長く安心して住んでいただけるよう継続的にサポートしたいと考えています。

屋根材そのものを長持ちするものにすることと、その後の点検を怠らないこと。

この両方があってはじめて、カバー工法後のメンテナンス費用を長期的に抑えられると考えています。セネターのように塗り替えそのものが不要な屋根材を選ぶことは、その最初の一歩だと考えています。

🏠 「うちの場合はどうなんだろう?」と思ったら

カバー工法後のメンテナンスについて気になる点があれば、お気軽にご相談ください。電話・メール・お見積もりフォーム、どちらからでもお気軽にご相談ください。現地調査は無料で承っております。

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