【現場で聞いてみた】職人編 vol.1 長持ちする塗装は、「塗る前」で決まる!?
長持ちする塗装は、
「塗る前」で決まる!?
「塗装で一番大事なのは、塗料と塗り方。」 ど素人の私は、なんとなくそう思っていました。 今回職人さんに話を聞いてみると、 一番最初に返ってきた言葉は、 「塗装」ではなく「下地補修」。 完成すると見えなくなる部分。 なぜそこを大事にしているのか。 現場で実際に話を聞きながら、 その理由を教えてもらいました。
HP担当山口
今日からお世話になります。
ホームページ担当の山口です。
よろしくお願いします!
川上
塗装やってます川上です。
こちらこそよろしくお願いします。
HP担当山口
実は僕、以前ちょっとものづくりの職人みたいなこともやってたので、それもあってお聞きしたかったことがあるんです。
川上
お〜そうなんですね!
何でしょうか?僕がわかることであれば何でもお答えしますよ。
HP担当山口
外壁塗装において、一番大事なことって何だと思いますか?
塗料の種類とか?それとも職人さんの腕とか?
川上
う〜ん……(笑)
それはもちろん、両方大事ですね。
HP担当山口
それはそうですよね(笑)
川上
あ〜でも、案外大事なのは、塗る前かも。
HP担当山口
……え?塗る前ですか?
川上
ですです(笑)
外壁塗装って、どうしても塗ることに目が行きがちなんですけど、僕は外壁材の種類を見極めたり、それに合わせた塗料選びをするのは大前提で、下地補修をしっかりやることの方が大事だと思っています。
HP担当山口
正直、その答えは予想してませんでした(笑)
塗装屋の職人さんなので、「塗る技術です。」って返ってくると期待してました…(笑)
川上
ご期待通りの答えじゃなくてすみません(笑)
もちろん塗る技術も大事ですけど、ある程度やってると誰でも塗れるようになるのと、塗料が同じならある程度同じになります。
ただ、下地の種類と状態を見て、塗装前の補修ができてなかったら、どれだけいい塗料を使っても長持ちしなくなります。
HP担当山口
ふむふむ。って、すいません、そもそも下地って何のことですか(笑)
川上
そこからですよね(笑)
下地は塗料が塗れる外壁材のことですね。
壁とか屋根とかの表面って、経年劣化してくると傷んでいることがほとんどでヒビや欠けができたいり、目地の部分に隙間ができてたりします。
それを直してから色を塗るってことですね。
HP担当山口
あ〜なんかお化粧的な感じですかね?
川上
ですです(笑)
肌が整ってたほうがお化粧が綺麗に仕上がるのと同じで、外壁材を整えてから塗るイメージです。
だから僕らは、塗る前の補修をしっかりやってます。
塗っちゃうと見えなくなっちゃうんですけどね(笑)
HP担当山口
丁寧に補修しても隠れちゃうのか!
職人さんの頑張りが見えなくなってしまうのは、ちょっと悔しかったりしないんですか?(笑)
川上
それが全然そんなことなくて、きちんと下地補修してた方が、下塗りから上塗りまで作業もしやすいですし、仕上がりも綺麗になるので、僕らにとってもいいことの方が圧倒的に多いです。
なにより、お客様に長く綺麗な状態でご提供できますからね。
HP担当山口
そもそも塗装だけやるのかと思ってました!塗装会社って、そういうこともやるのが一般的なんですか?
川上
そこは会社ごとによって違うとは思います。
自分も昔は塗装だけやってたので、下請けでやっていた頃は、補修について何も言われないことの方が多かったです。
ここに来てからは、とにかく何でもやるようになりました。(笑)
HP担当山口
なんでもってことは、下地補修にも色々あるんですね?
川上
そうですね!
コーキングは一般的ですけど、モルタル壁ならVカット補修、金属サイディングが欠けていたらドライフレックスで補修します。
破風板が悪くなっていたら板金をかぶせたり、雨漏りならルーフィングを張って防水処理をしたりと、本当に色々やります。
HP担当山口
えーと……ほぼ何を言われてるか分からなかったです(笑)
写真とかないですか?
川上
あ~そうですよね(笑)
こんな感じです!
施工事例:下地補修の様子
Vカット補修
ドライフレックス補修。
雨漏り補修
このように、ひび割れ一つひとつに対して最適な補修材を選択します。見た目では分からない工程ですが、この積み重ねが建物の寿命を大きく左右します。
HP担当山口
お~なんとなくイメージできました!なんとなく(笑)
川上
おいおい覚えて下さいね(笑)
外壁の状態に合わせて下地補修した後に、塗装します。最終的に塗ってしまうと見えなくなってしまうところなんですけど、塗装を長持ちさせるには重要なところなんです!
HP担当山口
見えなくなるところもこだわるのは職人さんって感じですね!
川上
そうなのかもしれないです(笑)
下地が悪かったら、どれだけ良い塗料を使っても長持ちしないんですよ。だからこそ、塗る前に下地をしっかり整えて、塗料が本来の性能を発揮できる状態にするって感じですね。
HP担当山口
だから塗装の前だったんですね!確かに大事ですね!!理解できました!
今回の取材で一番印象に残ったのは、「塗装で一番大事なのは塗る前」という言葉でした。
正直、この時点では「Vカット」や「ドライフレックス」などの専門用語はほとんど分かりませんでした(笑)
でも、写真を見せてもらいながら話を聞くことで、「塗装=色を塗る仕事」ではなく、家を長持ちさせるための下地づくりが重要なんだということを知ることができました。
今回お話を聞いた人
塗装職人 川上
塗装職人|現場歴15年
外壁塗装・屋根塗装を中心に、下地補修や雨漏りのご相談まで幅広く担当。完成したあとには見えなくなる部分こそ丁寧に施工することを大切にし、一軒一軒の建物に合わせた施工を心掛けています。
取材中も専門用語が出るたびに「分かりにくいですよね(笑)」と、何度も言い換えながら説明してくれたのが印象的でした。
この連載では、ホームページ担当の私が、普段なかなか聞くことのできない現場の話を、職人さんやスタッフの皆さんに直接インタビューしていきます。
「どうしてその施工をするの?」
「専門用語が難しくて分からない。」
「現場ではどんなことを考えて仕事をしているの?」
読者のみなさんと同じ目線で、分からなかったことはその場で質問しながら、現場で実際に交わされた会話をできるだけそのままお届けします。
▶ 次回予告
「完成すると見えなくなる工事なら、本当にちゃんと施工したか、お客様には分からないのでは…?」
完成すると見えなくなる下地処理。 だからこそ、ふと疑問が浮かびました。 「それってお客様には見えなくない?」 依頼する側だったら一番不安になるような…。 ちょっと聞きづらい質問を川上さんにぶつけてみました。
【現場で聞いてみた】職人編 vol.2 見えない工事を、見える安心に変える!?






