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コケが生えた屋根は塗装時期?見分け方と、放置した場合に本当に起きること

コケが生えた屋根は塗装時期?
見分け方と、放置した場合に本当に起きること

「コケが生えたら、すぐ塗装が必要?」と思っていませんか?見分け方と、放置した場合に実際に起きることを解説します。

秋雨前線の影響で、ぐずついた天気が続く時期になりました。屋根のコケに関するご相談は梅雨から夏にかけて増える印象がありますが、屋根が濡れている時間が長くなるこの時期も、コケや汚れが目立ちやすくなり、お問い合わせが増えてきます。

「屋根の一部にコケが生えてきたんですが、これって塗装した方がいいんでしょうか?」現地調査に伺うたびに、よくいただく質問です。屋根の上はご自身で確認しづらい場所だからこそ、コケを見つけると「うちの屋根、大丈夫かな」と不安になる方が多いのだと思います。

ご安心いただきたいのですが、コケが生えているからといって、それだけで必ずすぐに塗装が必要になるわけではありません。とはいえ、コケが生えること自体は「屋根の防水性能が落ち始めているサイン」でもありますので、範囲や状態を一緒に見ていきましょう。

なぜ屋根にコケが生えるのか

屋根の表面には、新築時に紫外線や雨風から屋根材を守るための「防水塗膜」というコーティングが施されています。この塗膜は年月とともに少しずつ劣化し、撥水性を失っていきます。撥水性が落ちると、屋根表面に水分が留まりやすくなり、そこにコケの胞子が定着して繁殖します。

つまりコケは「原因」ではなく、塗膜劣化の「結果」として現れる症状です。日当たりが悪い北面や、隣家・樹木の陰になる部分、勾配の緩い屋根では特に発生しやすく、南面はきれいでも北面だけコケが目立つ、というお宅も珍しくありません。

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色あせやチョーキングなど、塗膜劣化の他のサインについては、別記事で詳しく解説しています。

→ 色あせだけなら屋根塗装はまだ必要ない?

コケの状態別・見分け方の目安

🟢

軽度

目安屋根の一部(北面の一角など)にうっすら生えている程度
対応の考え方防水性能の低下が始まったサイン。緊急性は高くなく、次の点検時期の目安として記録しておく
🟡

中度

目安屋根の広い範囲に広がっている、厚みを持って盛り上がっている
対応の考え方塗膜の劣化がかなり進んでいる可能性。塗装のタイミングとして具体的に検討すべき段階
🔴

重度

目安コケの下の屋根材が黒ずんでいる、めくれや欠けがある
対応の考え方コケだけでなく屋根材自体の劣化が進んでいる可能性。塗装だけで済むか、部分補修が必要かを含めた診断が必要
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コケは、屋根材の劣化サインの一つに過ぎません。屋根材の種類によって見るべきポイントや現れやすい症状は異なりますので、コケ以外のサインも合わせて知っておきたい方はこちらもご覧ください。

→ 屋根材によって見る場所は違う|スレート・瓦・金属・アスファルトシングルの劣化サインを解説

放置すると実際に何が起きるのか

コケは見た目の問題だけではありません。水分を保持し続けることでスレート屋根の内部にまで水が浸透しやすくなり、冬場は水分が凍って膨張する「凍害」のリスクを高めることもあります。

⚠️ 寒暖差のある地域では特に注意

熊本のように寒暖差のある地域では、「コケだから放っておいても大丈夫」と考えず、範囲が広がっていないかを年に一度は確認しておくと安心です。

一方で、「コケが生えている=今すぐ数十万円規模の工事が必要」という決めつけもおすすめしません。実際にどこまで対応が必要かは、屋根の状態を直接確認しなければ判断できないというのが正直なところです。

現場でよく見る「コケの下」の状態

現地調査では、「北面だけコケが目立つが、実際に登ってみると南面の塗膜劣化の方が進んでいた」というケースにたびたび出会います。コケは目に見えやすい分、そこにばかり気を取られがちですが、コケのない面も含めて屋根全体を見ることが、正しい判断には欠かせません。

🔎 現場で見てきた実例

コケの範囲だけを見て「北面だけ塗ればいい」とご希望されたお宅で、実際に全体を確認すると、南面はコケこそないもののチョーキングが進んでおり、結果的に全体塗装をご提案したケースがあります。見えている症状と、実際に劣化が進んでいる場所が一致しないことは珍しくありません。

高圧洗浄での落とし方と、滑りやすさへの注意

コケや汚れ自体は、高圧洗浄によって落とすことができます。ただし、ここで知っておいていただきたいことがあります。

コケや汚れが付着した屋根は、雨上がりや朝露などで濡れると非常に滑りやすくなります。当社の職人も、高圧洗浄でコケや汚れを洗い流した直後は、洗浄したばかりのきれいな面の方がかえって滑りやすくなることがあり、歩く場所や足の運び方に注意しながら作業しています。プロの職人でもそれだけ気を使う場所ですので、慣れていない方が屋根に上がるのは大変危険です。

⚠️ 「様子を見に行く」のも危険です

特に、「雨漏りしているかもしれないから、自分で様子を見に行こう」と考える方もいらっしゃいます。お気持ちはよく分かりますが、コケや汚れがある屋根は、雨で濡れている状態ほど普段以上に滑りやすくなっています。雨漏りが心配なときほど、無理にご自身で屋根に上がらず、地上や窓から確認できる範囲にとどめ、専門業者にご相談ください。

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当社がカバー工法で採用しているセネターのような天然石仕上げの屋根材の場合は、高圧洗浄ではなく、専用洗剤を使った低圧洗浄をおすすめしています。屋根材によって適した洗浄方法が異なりますので、詳しくは別記事もあわせてご覧ください。

→ カバー工法後のメンテナンス費用は?想定される時期と費用の考え方

ご自宅でできるセルフチェック方法

  • 屋根に近づける場所(2階の窓やベランダなど)から、コケの範囲を写真に撮っておく
  • 数ヶ月〜半年後に同じ場所を撮影し、範囲が広がっていないか比較する
  • 雨樋にコケの破片や砂状のもの(スレートの表面材)が溜まっていないか確認する
⚠️ 自分で屋根に登っての確認はしないでください

屋根に自分で登っての確認は転落の危険があるため、必ず地上や窓から見える範囲にとどめてください。

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コケが生えているからといって、必ずしも今すぐ塗装工事が必要になるわけではないことは、ここまでお伝えしてきた通りです。屋根塗装そのものが不要なケースについては、別記事でも詳しく解説しています。

→ 屋根塗装が不要なケースもあります(屋根塗装は本当に必要なの?)

私たちが大切にしていること

コケが見つかったからといって、すぐに工事をおすすめすることはありません。私たちが大切にしているのは、工事を増やすことではなく、今のお住まいに本当に必要な対応だけをご提案することです。

範囲が狭く、屋根材にも異常がなければ、点検の記録を残しながら様子を見ていただくことをおすすめする場合もあります。

🏠 「うちの場合はどうなんだろう?」と思ったら

ご自宅の屋根がどの段階に当てはまるか、写真だけでご判断いただくのが難しいこともあると思います。そうした場合は、スマートフォンで撮っていただいた写真をお送りいただくだけでも構いません。現地調査が必要かどうかも含めて、無理に工事をおすすめすることなくお答えします。

電話・メール・お見積もりフォーム、どちらからでもお気軽にご相談ください。現地調査は無料で承っております。

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