【現場で聞いてみた】職人編 vol.3「写真だけとってズルできちゃうんじゃないですか?」
「手を抜こうと思えば
できちゃうんじゃないですか!?」
職人編 Vol.2では、施工写真や工程の共有が、お客様に安心していただくための取り組みであることは分かりました。 でも、取材を進める中で、どうしても頭から離れない疑問がありました。 「写真があっても、本当にちゃんと施工したかは分からないんじゃないですか?」 少し聞きづらい質問でしたが、お客様なら一度は思う疑問だと思い、そのまま川上さんにぶつけてみました。
HP担当山口
あ…でも、それを聞いたうえで、また気になることがあるんです。
それって、手を抜こうと思えばできちゃうんじゃないですか?
川上
まぁ…正直、できます。
完成すると見えなくなる工事も多いですし、お客様が毎日ずっと現場を見ているわけではありません。
だから、手を抜こうと思えばできてしまう仕事ではあります。
HP担当山口
え…。
それを職人さんから聞くと、ちょっと怖いですね…。、
川上
そうですよね(笑)
ただそういうところに会社や職人がどこを大事にしているか、一番表れるかもしれないです。
見えないところまで手間をかけるのか、それとも見えないから簡略化するのか。
そこは会社によって考え方はあると思いますね。
HP担当山口
そういう違いって、お客さんにはなかなか分からないですよね。
でも実際そういう考え方の違いって、どういうところに出るもんなんですか?
川上
ん~分かりやすいところだと、価格とか工期ですかね。
外壁塗装に限らず建設関連すべてそうだと思うんですけど、材料代や人件費、工期がある程度決まっているので、極端に安くしたり、早く終わらせようと思うと、どこかを削らないと成り立たなくなるんですよね。
HP担当山口
あ~…でも何が削れるものなのか、削れないものなのか正直わからないです(笑)安くなるなら嬉しいって思っちゃいますし…。
川上
もちろん安くて速い方が嬉しい気持ちは僕も同じです(笑)
ただ例えば工期だったら、下地補修や乾燥時間は削れません。
価格についても、材料を変えたり、工程を減らしたり、そういうところで調整するしかなくなる場合があります。
HP担当山口
こっそり工程を減らされたり…なんてこともあるんですか…?
川上
僕はしませんからね(笑)
うちの代表も絶対許さないと思います(笑)
ただ、現場を知っている立場として思うのは、過度な価格や工期になると、どこかの現場で誰かが無理をしなきゃいけなくなる場合もあるってことです。
もちろん、うちだけじゃくて、建設業って、本当に真面目に仕事をされている職人さんがたくさんいます。
だから、「安い会社はダメ」とか、そういう話ではないんです。
HP担当山口
なるほど…。値下げした分を誰かが頑張ってくれてるかもしれないってことか…。
川上
施工品質が変わらないなら、安く済むのはお客様にとっては一番いいことですからね。 でも、極端に安いときでも、「なぜその価格でできるのか」を聞いてみることは大事だと思います。
HP担当山口
提示された金額で実現できる理由か…
川上
ですです。その価格になる理由と、その上でどんな工事をしてくれるのか、ここをちゃんと説明してくれる会社かどうかは、大事やと思います。
HP担当山口
考えたこともなかったです。(笑)
川上
普通はそうだと思います(笑) 職人としては、価格だけじゃなくて、見えない工事をどう伝えようとしているか。 そこも会社選びの判断材料にしてもらえたら嬉しいとこですね。
HP担当山口
そういえば、写真の共有も、そういう見えない工事を伝えるための一つの手段ですね。
川上
そうなんですよ~。
「ちゃんとやりました」は大前提で、それを「ちゃんと伝える」こと、そしてそれができる理由を「ちゃんと説明できる」ことが大切だと思ってます。
HP担当山口
ほえ~…かっこいい(笑)
今回の取材で印象に残ったのは、安くできる事には理由があること。職人さん方の見えない努力でなりたっていることもあるんだなと現場のリアルなお話でした。そしてそれを踏まえた上でなぜその価格でできるのかをきちんと説明してくれるかどうか。そして、ずるできちゃうような見えない部分をどう見えるようにしてくれるかが、会社を選ぶ上では大事な判断基準だということでした。
HP担当山口
あ!?そもそも写真や工程の共有にこだわるようになったのって、そういうところからだったんですか?初めからやられてたんですか?
川上
いや実はきっかけになることがあって…
ある、お客様が事務所まで乗り込んでこられたんです…
HP担当山口
ええええええ!?
▶ 次回予告
今でも忘れられない、お客様との出来事。
施工後に物申される…なにあがったのやら…。
今回お話を聞いた人
塗装職人 川上
塗装職人|現場歴15年
外壁塗装・屋根塗装を中心に、下地補修や雨漏りのご相談まで幅広く担当。完成したあとには見えなくなる部分こそ丁寧に施工することを大切にし、一軒一軒の建物に合わせた施工を心掛けています。
取材中も専門用語が出るたびに「分かりにくいですよね(笑)」と、何度も言い換えながら説明してくれたのが印象的でした。
この連載では、ホームページ担当の私が、普段なかなか聞くことのできない現場の話を、職人さんやスタッフの皆さんに直接インタビューしていきます。
「どうしてその施工をするの?」
「専門用語が難しくて分からない。」
「現場ではどんなことを考えて仕事をしているの?」
読者のみなさんと同じ目線で、分からなかったことはその場で質問しながら、現場で実際に交わされた会話をできるだけそのままお届けします。
【現場で聞いてみた】職人編 vol.1 長持ちする塗装は、「塗る前」で決まる!?
【現場で聞いてみた】職人編 vol.2 見えない工事を、見える安心に変える!? 【現場で聞いてみた】職人編 vol.3「写真だけとってズルできちゃうんじゃないですか?」






