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【現場で聞いてみた】職人編 第1回 長持ちする塗装は、「塗る前」で決まる!?

長持ちする塗装は、
「塗る前」で決まる!?

「塗装で一番大事なのは、塗料と塗り方。」 新人で建築知識のないど素人の僕は、なんとなくそう思っていました。 今回職人さんに話を聞いてみると、 一番最初に返ってきた言葉は、「塗装」ではなく「下地補修」。 完成すると見えなくなる部分。 なぜそこを大事にしているのか。 現場で実際に話を聞き報告しながら、 その理由を教えてもらいました。

※本記事は、熊本の皆様に丁寧な施工プロセスをお届けする「全6回の連載記事(第1回)」です。全体のロードマップ(目次)は記事の最後にも掲載しています。

📋 連載概要

このシリーズについて

🎤 現場で聞いてみた

こんにちは!新人ホームページ担当 of 山口です。 建築知識ゼロ、ど素人の私が、普段はなかなか聞くことのできない「施工の現場」に関わる人々へ突撃インタビュー!
「どうしてその施工をするの?」
「専門用語が難しくて分からない。」
「現場ではどんなことを考えて仕事をしているの?」

そんな素朴な疑問や不安を、読者のみなさんと同じ目線でとことん噛み砕いて質問していきます。 なかなか知り得ない職人たちのリアルな本音や、現場で実際に交わされた会話をできるだけそのままお届けします! 「外壁塗装って難しそう…」が「なるほど、だから安心なんだ!」に変わる、現場のリアルをぜひお楽しみください!

💬 インタビュー

実際の対話をそのまま掲載しています。

山口 山口

ホームページを担当することになりました新人の山口です!本日はよろしくお願いします。

川上さん川上さん

塗装職人の川上です。こちらこそよろしくお願いします。

山口山口

まず最初に現在どのようなお仕事を担当されているのか教えてください。

川上さん川上さん

私は現場で塗装を中心に外装施工を担当しています。わかりやすくいうと塗装職人になるかな。

山口 山口

お~!実は僕、以前少しだけものづくりの職人をやってたので、ちょっとお聞きしたいことがあります。

川上さん川上さん

お〜そうなんですね! 何でしょうか?僕にわかることであればお答えしますよ。

山口 山口

ずばり!!外壁塗装において、一番大事なことって何だと思いますか? 塗料の種類?それとも職人さんの腕ですか?

川上さん川上さん

う〜ん……(笑) それはもちろん、両方大事ですね。

山口 山口

それはそうですよね(笑)

川上さん川上さん

あ〜でも、案外大事なのは、塗る前かも。

山口 山口

え…?塗る前ですか?

川上さん川上さん

ですです(笑)
外壁塗装って、どうしても塗ることに目が行きがちなんですけど、僕は外壁材の種類を見極めたり、それに合わせた塗料選びをした上で、下地補修をしっかりやることの方が大事だと思っています。

山口 山口

正直、その答えは予想してませんでした(笑) 塗装職人さんなので、「塗る技術です。」って返ってくると期待してました…(笑)

川上さん川上さん

ご期待通りの答えじゃなくてすみません(笑) もちろん塗る技術も大事ですけど、ある程度やってると誰でも塗れるようになるのと、塗料が同じならある程度同じになります。

山口 山口

ほ…ほう…

川上さん川上さん

ただ、下地の種類と状態を見て、塗装前の補修がきちんとできてなかったら、どれだけいい塗料を使っても長持ちしなくなるんですよね。

山口 山口

ふむふむ。って、すいません!そもそも下地って何のことですか(汗)

川上さん川上さん

あ…そこからですよね(笑) 下地は塗料が塗れる場所のことです。 壁とか屋根の表面って、経年劣化してくると傷んでいることがほとんどなんで、大概ヒビや欠けができたり、目地の部分に隙間ができたりします。 それを直してから色を塗るってことですね。

山口 山口

あ〜なんかお化粧的な感じですかね?

川上さん川上さん

ですです(笑) お肌が整ってた方がお化粧も綺麗に仕上がるのと同じで、外壁材を整えてから塗るイメージです。 だから僕らは、塗る前の補修をしっかりやってます。 まぁ塗っちゃうと見えなくなっちゃうんですけどね(笑)

山口 山口

え~!!丁寧に補修しても隠れちゃうのか! それは職人さんの頑張りが見えなくなって、ちょっと悔しかったりしないんですか?(笑)

川上さん川上さん

そうでもないです(笑)実はきちんと下地補修してた方が、下塗りから上塗りまでその後の作業もしやすいですし、仕上がりも綺麗になるので、僕らににとっていいことの方が多いんですよね。
なにより、お客様に長く綺麗な状態でご提供できますからね。

山口 山口

やる意味があることなんですね!あ~でもそもそも塗装だけをやるのかと思ってました!塗装会社って、そういうこともやるのが一般的なんですか?

川上さん川上さん

そこは会社ごとによって違うとは思います。 自分も昔は塗装だけやってたので、下請けでやっていた頃は、補修について何も言われないことの方が多かったです。 ここに来てからは、とにかく何でもやるようになりました。(笑)

山口 山口

なんでもってことは、下地補修にも色々あるんですね?

川上さん川上さん

そうですね! コーキングは一般的ですけど、モルタル壁ならVカット補修、金属サイディングが欠けていたらドライフレックスで補修します。破風板が悪くなっていたら板金をかぶせたり、雨漏りならルーフィングを張って防水処理をしたりと、本当に色々やります。

山口 山口

えーと……ほぼ何を言われてるか分からなかったです(笑) 録音しといてよかった…あの…写真とかはないですか?

川上さん川上さん

あ~そうですよね(笑) こんな感じです!

📷 施工写真で見る下地補修

Vカット補修
Vカット補修 モルタル壁の補修
ドライフレックス補修
ドライフレックス補修 金属サイディングの補修
ルーフィング補修
ルーフィング補修 屋根の防水シート補修
👷 職人のこだわり

このように、ひび割れ一つひとつに対して最適な補修材を選択します。見た目では分からない工程ですが、この積み重ねが建物の寿命を大きく左右します。

山口 山口

お~なんとなくイメージできました…!
なんとなく(笑)

川上さん川上さん

少しずつ覚えて下さいね(笑)
だいたい外壁の状態に合わせて下地補修してから塗装します。最終的に塗ってしまうと見えなくなってしまうところなんですけど、ここが塗装を長持ちさせるうえでは重要なところなんです!

山口 山口

見えなくなるところもこだわるのは職人さんって感じですね!

川上さん川上さん

そうなのかもしれないです(笑)
下地が悪かったら、どれだけ良い塗料を使っても長持ちしないんですよ。だからこそ、塗る前に下地をしっかり整えて、塗料が本来の性能を発揮できる状態にするって感じですね。

山口 山口

だから塗装の前だったんですね!長くもたせるためのひと手間が大事なんですね!

川上さん川上さん

そういうことです!

📖 まとめ・ポイント

インタビューを通して印象に残ったポイント。

📝 山口の取材メモ

今回の取材で一番印象に残ったのは、「塗装で一番大事なのは塗る前」という言葉でした。 正直、この時点では「Vカット」や「ドライフレックス」などの専門用語はほとんど分かりませんでした(笑) でも、写真を見せてもらいながら話を聞くことで、「塗装=色を塗る仕事」ではなく、家を長持ちさせるための下地づくりが重要なんだということを知ることができました。

🗺️ 現場で聞いてみた!連載ロードマップ(全6回)

このインタビューは、建築知識ゼロの新人担当が「施工現場のリアル」に迫る全6回の連載ストーリーです。記事を通して職人のこだわりや現場の工夫をご紹介していきます。ぜひ順番にお楽しみください!

塗装職人 川上

今回のゲスト

塗装職人 川上

塗装職人|現場歴 16年


外壁塗装・屋根塗装を中心に、下地補修や雨漏りのご相談まで幅広く担当。 完成したあとには見えなくなる部分こそ丁寧に施工することを大切にし、 一軒一軒の建物に合わせた施工を心掛けています。

山口からのコメント

取材中も専門用語が出るたびに「分かりにくいですよね(笑)」と何度も言い換えながら説明してくれたのが印象的でした。