熊本地震|家に住み続けて大丈夫?住宅安全セルフチェックと危険サイン
熊本地震後「このまま家に住み続けて大丈夫?」住宅安全セルフチェック|危険サインと相談先を解説
令和8年(2026年)7月28日に発生した熊本地震では、熊本県内の広い地域で強い揺れが観測されました。
地震直後、多くの方が「このまま家に住み続けても大丈夫なのか」「外から見る限り問題なさそうだけど、本当に大丈夫なのか」「どこに相談すればいいのか分からない」といった不安を抱えられています。
住宅は人の体のように痛みを感じることができません。外壁に大きなひび割れがなくても、基礎や接合部分に負担がかかっている場合があります。また、時間が経ってから屋根瓦のズレや雨漏りなどの問題が表面化するケースも少なくありません。
令和8年熊本地震で強い揺れを受けた地域の方へ
今回の地震では、熊本県内の多くの地域で強い揺れが観測されています。特に震度5以上を観測した地域では、建物への負担が大きくなっている可能性があります。
| 観測震度 | 該当する対象地域(熊本県内) |
|---|---|
| 震度7 | 宇城市、氷川町 |
| 震度6強 | 熊本市、八代市、宇土市、美里町、益城町、嘉島町 |
| 震度6弱 | 上天草市、合志市、大津町、西原村、御船町、芦北町 |
| 震度5強 | 水俣市、山鹿市、菊池市、天草市、菊陽町、津奈木町、甲佐町 |
| 震度5弱 | 人吉市、玉名市、阿蘇市、和水町、高森町、南阿蘇村、山都町、多良木町、湯前町、山江村、あさぎり町、苓北町 |
強い揺れを感じた地域では、見た目では分からない部分に負担がかかっている可能性があります。ただし、建物の構造、築年数、地盤、施工状態によって被害状況は異なるため、次のセルフチェックで「危険なサインが出ていないか」を確認していきましょう。
この記事で分かること
- ご自宅に住み続けられるか判断する前に確認したいポイント
- 建物に危険な症状が出ている場合の特徴
- 基礎・外壁・室内で確認するチェックポイント
- 屋根被害や雨漏りを防ぐために注意すること
- 修理を急ぐ前に知っておきたい悪質業者への注意点
- 罹災証明や自治体への相談方法・支援(補助)制度
- 熊本県内各自治体の相談窓口
地震後は「早く直さなければ」と焦ってしまいがちですが、最も大切なのは「安全を確保したうえで、正しい順番で対応すること」です。
住宅の安全セルフチェック|まずは危険なサインがないか確認しましょう
地震後の住宅確認で大切なのは、「壊れている場所を探すこと」ではなく、「専門家へ相談すべき状態か判断すること」です。
基礎や柱
建物を根本から支える「骨格」の役割を果たします。
壁や接合部分
地震の揺れや力を上手く分散・伝達する役割をします。
外壁や仕上げ材
雨風や外敵から家内部を守る役割を担っています。
屋根材・防水層
最上部から直射日光や雨水を防ぐ役割を担っています。
1敷地・建物全体チェック|家の「骨格」に異常がないか確認
まずは建物全体を少し離れた安全な場所から確認します。
- 敷地内に大きな地割れや地盤の沈下がある
- 建物全体が傾いて見える
- 家の周囲に以前はなかった大きな段差がある
- 外から見て柱や壁が明らかに歪んでいる
- 建物周辺に落下した部材や瓦がある
2床・建具チェック|建物の歪みを確認する
建物が地震によって変形すると、室内の小さな変化として現れることがあります。
- ドアや窓が急に開閉しづらくなった
- 引き戸が途中で止まるようになった
- 床を歩いた時に以前と違う感覚がある
- 家具が以前より傾いている
- ボールを床に置くと一定方向へ転がる
3基礎チェック|住宅を支える足元を確認する
基礎は住宅全体を支える重要な部分です。
- 基礎コンクリートに大きなひび割れがある
- 基礎表面が剥がれている
- コンクリートが欠け落ちている部分がある
- 以前なかったひび割れが増えている
- ひび割れ部分から内部が見える
4外壁チェック|雨水侵入につながる被害を確認
- サイディング材の割れ・目地の大きなズレ・浮き
- シーリング材の大きな切れ
- モルタル外壁の大きなひび割れ・斜め方向の長いひび
- 外壁の浮きや一部の剥がれ落ち
5屋根チェック|被害箇所と雨漏りリスクの確認
過去の震災データを見ても、地震で最も被害を受けやすいのが「屋根」です。一見すると地上からは問題がないように見えても、内部で瓦がずれていたり、固定部分が弱くなっている場合があります。
- 地上や遠目から見て、瓦の並びが波打ったりガタガタにズレている
- 瓦が一部割れている、または浮き上がっている
- 棟(屋根のてっぺんの直線部分)が歪んだり崩れたりしている
- 金属屋根の接合部に歪みや浮き、ちぎれがある
- 軒先(屋根の端)から瓦や部品が脱落しそうになっている
- 庭や建物周辺に、屋根から落ちてきたと思われる瓦の破片がある
6室内チェック|生活空間に変化がないか確認
- 天井や壁に新しいひび割れがある
- クロスが大きく裂けている
- 天井に雨染みがある(※屋根被害や配管破損の可能性大)
- 照明や設備が傾いている
- 水道・電気などに異常がある
特に瓦屋根の場合、一見すると地上からは問題がないように見えても、内部で瓦がずれていたり、固定部が弱くなっているケースがあります。時間が経ってから雨漏りなどの問題が表面化し、柱の腐食など深刻な二次被害に繋がることがあるため注意が必要です。
ただし、安全な地上から確認できる範囲にとどめるか、以下の専門解説記事をご確認のうえ、専門業者へ相談してください。
修理を急ぐ前に|悪質業者への注意と支援制度・補助金の活用
地震後は、不安な気持ちにつけ込んだ点検商法や高額な訪問販売など、悪質業者によるトラブルが急増します。「今すぐ契約しないと危険」などと焦らされても、その場で契約せず必ず複数社に見積もりを取りましょう。
また、住宅の応急修理や点検においては、自治体の公的支援制度(応急修理制度・補助金など)や罹災証明書を活用できるケースがあります。
まとめ|地震後の住宅は「焦らず正しい順番」で確認することが大切です
大きな地震の後は不安になる方も多いと思いますが、住宅被害への対応で大切なのは焦って修理を決めることではありません。以下の正しい順番で対応を進めましょう。
住宅は外から見るだけでは分からない被害を受けている場合があります。少しでも不安がある場合は、無理に自己判断せず、専門家や自治体へ相談してください。地震発生後からたくさんのお問い合わせが来ております。業者が見つからなかったり、待ち時間が長く心配で心休まらない日々を過ごされている方々のため、我々で出来ることは最大限お力になりたいと思うばかりです。一日でも早く、皆様が安心してご自宅で過ごせる状態に戻れることを願っています。
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