熊本地震で高額な修理見積もりを受けた方へ|契約前に確認したい「必要な工事」と「価格」の考え方
熊本地震で高額な修理見積もりを受けた方へ|契約前に確認したい「必要な工事」と「価格」の考え方
地震によって住宅に被害を受け、
「屋根を直さなければならない」
「外壁にもひびが入っている」
「雨漏りが心配」
と、修理について調べている方も多いのではないでしょうか。今回は契約前に確認したい「必要な工事」と「価格」の考え方について解説しています。
一方で、実際に業者へ相談して見積もりを受け取ると、
「思っていたより高い……」
「この工事は本当に全部必要なの?」
「他の業者にも見てもらった方がいいのかな?」
と、不安になることもあります。
特に地震後は、住宅の被害が広範囲に及び、修理を急がなければならないケースもあります。
だからこそ、「高いから悪い」「安いから良い」と金額だけで判断するのではなく、その見積もりが自分の家にとって本当に必要な工事なのかを確認することが大切です。
実際にあったご相談
「この見積もり、本当に必要な工事なんでしょうか?」
地震後、実際に当社へも、
「他社から修理の見積もりをもらったけれど、この工事内容と金額が妥当なのか分からない」
というご相談が増えています。
訪問営業マンが突然やってきて
屋根の工事をすぐにやった方が良いと言われ、
一式800万と言われた。
どうしてそんなにかかるのか細かくわからないが、地震後雨が降る前に早く修理したくて今頼んだ方がすぐに治るかもと思った。
業者もみつけにくいと言われて、頼めるところがなくなる焦りも感じた。
とのことでした。現場調査をしたところ、提示されていた工事内容と実際の被害状況を照らし合わせると、当社では工事範囲を整理することで、大幅に費用を抑えられる可能性があると判断しました。
もちろん業者様毎で施工内容は異なります。我々はまず現地の状態を確認し、建物診断、お見積りを行って、その上で
- 本当に必要な工事はどこなのか。
- 今すぐ対応すべきところはどこなのか。
- 予算に応じて調整できるところはどこなのか。
を整理することから始めます。
高額な見積もり=悪い業者とは限りません
まず知っておいていただきたいのは、
「見積金額が高い=悪い業者」ではない
ということです。
同じ「屋根修理」「外壁補修」と書かれていても、
- どこまで調査しているのか
- どこを補修するのか
- 下地まで補修するのか
- どの材料を使うのか
- どのような施工方法なのか
- 工事後の保証はどうなっているのか
によって、必要な費用は変わります。
反対に、
「他社より安いから、この会社の方がお得」
とも限りません。
安くするために工事範囲を狭くしているのか、材料を変更しているのか、必要な工程を省いているのかによって、意味が変わるからです。
そのため、地震後の修理では金額だけを比較するのではなく、「何にいくらかかっているのか」を確認することが重要です。
まず確認したいのは「本当に必要な工事なのか」
見積もりを受け取ったら、最初に確認したいのは金額ではありません。
「その工事は、本当に自分の家に必要なのか?」
ということです。
例えば、地震によって屋根瓦が破損していたとしても、
- どの範囲が損傷しているのか
- 屋根の下にある防水部分は大丈夫なのか
- 下地まで影響していないか
- 今後雨漏りする可能性はないか
- 部分的な補修で対応できるのか
などによって、必要な工事は変わります。
逆に、外から見える被害が小さくても、内部や下地まで確認すると補修が必要になる場合もあります。
見えている被害だけを直せばいいとは限りません
地震後の住宅では、目に見える「壊れた部分」だけを見るのではなく、
その損傷によって、これから建物にどのような影響が出るのか
まで考える必要があります。
例えば屋根であれば、屋根材そのものだけでなく、その下にある防水層や下地も住宅を雨から守る重要な役割を担っています。
外から確認した時点では棟瓦だけの損傷でしたが、詳しく確認すると軒や瓦のズレ、ルーフィングもあちこち破れが発生していました。
一見瓦だけの修理でなんとかなるように見えますが、瓦のずれだけを治しても、中のルーフィングがすぐに雨漏りが起きてしまいます。
ルーフィングは実は重要な役割を担っているので、瓦だけでなく下地の補修やルーフィングの補修が必要な場合もあります。
「今すぐ直す部分」と「予算に応じて考えられる部分」を分ける
地震後は、
「せっかくだから全部直してしまおう」
と思う方もいるかもしれません。
もちろん、まとめて工事することで効率が良くなる場合もあります。
一方で、被害を受けた住宅すべてについて、すべてを最高グレードの仕様で一度に修理しなければならないとは限りません。
大切なのは、
今後の建物を守るために優先すべき部分
と、
予算や今後の住み方に応じて選べる部分
を分けて考えることです。
例えば、
- 雨水の侵入につながる部分
- 防水に関わる部分
- 下地の状態
- 建物の耐久性に関わる部分
などは、単純に価格を下げれば良いとは言えません。
一方で、使用する材料のグレードなど、建物の状態や予算に応じて検討できる部分もあります。
安くするなら「どこでも削ればいい」わけではありません
修理費用を少しでも抑えたいと思うのは当然です。
特に今回のように大きな被害が発生した場合、住宅の修理以外にもさまざまな費用が必要になります。
だからこそ、私たちは、
「高ければ良い」
「安ければ良い」
という考え方ではなく、
建物を守るために品質を落とすべきではない部分と、予算に応じて選べる部分を分ける
ことが重要だと考えています。
例えば、屋根の防水を考えるとき、屋根材だけに目が行きがちですが、その下にあるルーフィング(防水シート)も重要な役割を担っています。
また、外壁や目地などのコーキングも、単純に「隙間を埋める材料」と考えるのではなく、雨水の侵入を防ぎ、建物を守る役割があります。
さらに、塗装や補修では、表面に材料を塗ることだけでなく、その前段階となる下地処理も重要です。
こうした部分を、価格を下げるためだけに安価な仕様へ変更したり、必要な工程を省いたりすることが、必ずしも建物にとって良い選択とは限りません。
ただし、すべてを最高グレードにすればいいわけでもありません
ここも非常に重要です。
私たちは、
「建物を守るためだから、全部一番高い材料にしましょう」
という考え方でもありません。
住宅の状態も違えば、お客様の予算や今後の住み方も違います。
例えば、
- できるだけ初期費用を抑えたい
- ある程度の耐久性を確保したい
- 今後のメンテナンス回数を減らしたい
- これから長く住み続けたい
など、求めるものはそれぞれ違います。
だからこそ、建物に必要な品質を確保したうえで、予算に応じて選べる余地を残すことも大切だと考えています。
かとう塗装では、予算に合わせて複数のプランをご用意しています
当社では、建物の状態やお客様のご予算に合わせて検討できるよう、複数のプランをご用意しています。
ただし、単純に「安いプラン」「高いプラン」と分けているわけではありません。
建物を守るために必要な部分は適切な品質を確保し、それ以外の部分については、予算や今後の住まい方に応じて選択できるようにする。
これが基本的な考え方です。
具体的な仕様や組み合わせについては、建物の状態やご希望によって変わるため、現地調査のうえでご説明しています。
見積もりは「総額」だけを比較しない
複数の業者から見積もりを取った場合、
A社:100万円
B社:120万円
C社:130万円
と、総額だけを比較したくなるかもしれません。
しかし、本当に比較したいのは金額そのものではありません。
- 工事する範囲
- 工事数量
- 使用する材料
- 材料のグレード
- 下地処理の内容
- コーキングの仕様
- 防水・ルーフィングの仕様
- 付帯工事
- 保証内容
- 誰が施工するのか
など、同じ条件で比較できているかを確認することが大切です。
「一式」と書かれていて具体的な内容が分からない場合も、遠慮せず業者に確認しましょう。
見積書の具体的な見方はこちら
→ 【見積書の見方】外壁塗装の見積もりは「金額」だけで判断しない
それでも「この工事、本当に必要?」と迷ったら
ここまで確認しても、
「やっぱり自分では判断できない」
ということもあると思います。
特に地震後は、
- 「すぐに工事しないと危険」と言われた
- 大規模な工事を勧められた
- 他社との金額差が大きい
- 工事内容の説明がよく分からない
- 本当に全面的な修理が必要なのか分からない
- 保険を使えば自己負担がないと言われた
など、不安になる場面もあります。
そのような場合は、すぐに契約するのではなく、別の専門業者にも確認してもらうことも選択肢の一つです。
【宇土市N様の例】
他社から900万円の見積もりを受けていたものの、工事内容や金額に不安を感じて当社へ相談。
↓
現場の建物の状態を確認。
↓
被害は確かにひどかったものの、修繕が必要な箇所は明確でした。
「ここは補修が必要」
「ここは今すぐでなくても問題ない」
「予算を抑えるなら、この部分で調整できる」
とご説明しました。
地震の被害が大きくご予算面の心配も大きいとのお悩みでした。
まずはご依頼主様の現在のご予算や優先されたい箇所、施工業者として補修しておいた方が良いと思う部分をすり合わせを行いました。
そこでまずは雨漏りを防ぐための修繕と外壁の一部の補修で、すぐにできる対処を優先することになりました。
「何を直す必要があるのかを一緒に整理し、予算の中でどこまでできるか」
業者さんに修繕を頼む際はこのポイントを意識してみてください。
私たちが考える「良い修理業者」とは
私たちは、必ずしも
一番安い業者が良い業者だとは考えていません。
一方で、
一番高い材料を使う業者が良い業者とも考えていません。
大切なのは、
- その建物に必要な工事をきちんと確認すること。
- 建物を守るために必要な部分は、品質を落とさないこと。
- 必要以上の工事を勧めないこと。
- お客様の予算に合わせて、選べる余地を残すこと。
そして、
「なぜこの工事が必要なのか」を、お客様が納得できるように説明すること。
だと考えています。
現地調査によって、同時に補修した方が建物を守るうえで合理的な箇所や、後から施工するとかえって費用がかかる可能性がある箇所が見つかることもあります。 その場合は、なぜ今行う必要があるのか、後回しにした場合どうなるのかを説明したうえで、お客様に選択していただくことが大切だと考えています。
地震後の修理だからこそ、焦って決めないでください
今回の地震では、住宅への被害が広範囲に及んでいます。
一日でも早く元の生活に戻りたい。
雨漏りを止めたい。
壊れた屋根を直したい。
そう思うのは当然です。
だからこそ、修理を急ぐ気持ちにつけ込まれないためにも、
「今すぐ契約しなければならないのか」
「この工事は本当に必要なのか」
「この金額は何に対する費用なのか」
を、一度立ち止まって確認してください。
そして、分からないことがあれば、家族や周囲の人、行政、複数の専門業者などに相談してください。
一度契約したら終わりではなく、納得して工事を決めることが大切です。
かとう塗装は「建物を直す」だけでなく、その先まで考えた補修を
私たちが大切にしているのは、
「壊れたところを、とにかく元に戻す」ことだけではありません。
地震によって傷んだ建物が、その後も雨や紫外線などの影響を受けながら長く使われていくことを考え、
そのうえで、
品質を落とすべきではない部分は適切な仕様で施工する。
一方で、
お客様の予算に応じて調整できる部分には、きちんと選択肢を用意する。
それが、私たちが考える「誠実な住宅補修」です。
修理を依頼するかどうかを、急いで決める必要はありません。
まずは、何が壊れているのか。何を直す必要があるのか。今すぐ必要なのか。予算に応じて調整できる部分はどこなのか。を整理してください。
「自分の家の場合、どこまで直すべきなのか分からない」という場合は、かとう塗装でも建物の状態を確認し、必要な補修についてご説明しています。
「他社より安くします」ということを目的にするのではなく、その建物に必要な補修と、ご予算に合わせた選択肢を一緒に整理します。






