【現場で聞いてみた】代表編 第2回 見積書には書いていない仕事があります
見積書には書いていない
仕事があります
前回は、代表が「納得できる施工をしたい」という思いから独立したお話を伺いました。 では、その「ちゃんとした施工」とは、具体的に何を指すのでしょうか。 今回お話を聞いていて印象的だったのは、代表が何度も口にした 「見積書には書ききれないんですよ。」という言葉でした。
💬 インタビュー
実際の対話をそのまま掲載しています。
山口「ちゃんと施工したい」というお話がありましたけど、そのちゃんとって具体的にはどういうところなんですか?
施工に関しては、細かい内容まで見積書に全部は書けないってことです。
山口え?書けないんですか?
書こうと思えば書けます。 でも細かく書き始めると、本当にキリがないんですよ。 例えば下地補修もそうですし、 鉄部なら錆止めをして、そのあとどう塗るか。 部材ごとに施工方法も変わります。 全部細かく書こうと思ったら何十項目にもなってしまいます。
山口でも、お客様からしたら書いてあった方が安心な気もします。
もちろんそう思います。だから説明はちゃんとします。 でも逆に言うと、見積書だけ見ても実際の施工品質は分からないんですよ。
山口えっと…どういうことですか?
例えば雨戸一つでもそうです。 見積書には「雨戸塗装」と書けば終わりです。 でも実際には、 錆止めを入れるのか。 吹付で仕上げるのか。 何回塗るのか。 そういう施工方法までは書かれていないことが多いですし、 そこまで全部書いてある見積書って、あまり見ないと思います。
山口確かに…。僕も「雨戸塗装」って一行しか見てなかったです。
だから見積書って、「何を塗るか。」は分かっても、「どう塗るか。」までは分からないことが多いんです。
山口ほかにも実際の例ってありますか?
色々ありますよ。 さっきの雨戸の鉄部に関しても、錆止めして、吹き付け、そこから二度塗りします。 ステンレスは塗っても剥がれて意味がないので、塗るより違う処理をした方がいい。 付帯部はシリコン系塗料で塗ると正直3年くらいでダメになるので、うちでは通常でも無機かフッ素系塗料で絶対二度塗りしますし、 軒天に関しては湿気が溜まってカビが発生しやすいので必ず防カビ剤の入ったN85などの塗料を使った処理をします。
山口単語の意味がよくわからにので実際のお写真とかありませんか…!?
写真もみせますね。あとはうちでもご依頼の多いカバー工法の時なんかは棟板金を同じ色にする際に、塗らずに同じ色の板金を使って塗る以外の提案できるようにもしています。 見積書には雨戸部塗装や軒天塗装、付帯部塗装とだけとしか書いていなくても、一行の見積内容のなかで、そういう判断を繰り替えしてたりします。
山口怒涛の説明でポカンでした(笑)
それぞれ写真あるんで見てみてください。山口くんも覚えてくださいね!
📷 見積書では見えない施工内容
👷 代表のこだわり
軒天は湿気がたまりやすいので、カビが発生しやすい場所なんです。防カビ剤を含んだ塗料で塗ります。うちてでは特にN85が人気です。見積書には「軒天塗装」としか書いていなくても、下地補修から丁寧に施工しています。
山口なるほど…。こうやって見てみると同じ塗装工事でも、見積書には書いていない現場で実際に行う判断が結構あるんですね。
だから見積書って、 「何を塗るか。」 は分かっても、 「どういう考えで施工するか。」 までは分からないことが多いんです。
山口じゃあ、代表は何を基準に判断してるんですか?
住宅ですね。 その家が一番長持ちする方法を考えます。 だから必要なら、見積書に細かく書いていなくてもやります。 逆に、意味がないことはやりません。
山口なんか塗る仕事というより、長持ちさせる仕事って感じなんですね。
塗装することがお客様にとっての最終目的じゃないことも多いんですよ。 基本的にはお家を長持ちさせるためにご依頼される方がほとんどです。同じ工事でも、家によって正解は違います。 だから僕らは、「塗ること」ではなく、その家にとって何が一番いいかを考えて提案しています。
山口いつも内容を細かく説明されているのはそういう部分がお客様から見えない部分だからなんですね。
ですね。正直分かりにくいと思うんですよね。 だからこそ説明するんです。 「何をするか。」 だけじゃなくて、 「なぜそれをするのか。」 そこまで納得していただいてから工事を始めたいと思っています。施工が始まってから工程ごとに写真を送るので、その時に説明の意味がわかったと言われることもあります。
山口前回も思いましたけど、 代表って施工の話というより、 "判断"の話をされますよね。
結果そうなってるだけもかもしれないです。 その家にとって一番いい方法を考えるのが、僕らの仕事だと思っています。
📖 まとめ・ポイント
インタビューを通して印象に残ったポイント。
📝 山口の取材メモ
今回のお話で印象に残ったのは、「見積書が大事ではない」という話ではありませんでした。 代表が伝えたかったのは、見積書だけでは分からない部分があるということです。 同じ「雨戸塗装」という一行でも、どんな材料を使うのか、どんな工程で施工するのか、その判断は会社によって異なります。 さらに、必要であれば防カビ剤を配合したり、塗らない方がいい部材はあえて塗らなかったり、塗装以外の補修方法を提案したりと、住まい全体を見て判断していることも知りました。 金額や工事項目だけで比較するのではなく、「なぜその施工を提案するのか」を説明してくれる会社かどうか。 それも、会社選びの大切な判断材料なのだと感じました。
塗装屋なのに、「塗らない方がいい」と言う理由。
でも、山口にはもう一つだけ、どうしても気になることがありました。🗺️ 現場で聞いてみた!連載ロードマップ(全6回)
このインタビューは、建築知識ゼロの新人担当が「施工現場のリアル」に迫る全6回の連載ストーリーです。記事を通して職人のこだわりや現場の工夫をご紹介していきます。ぜひ順番にお楽しみください!
- 第1回:「ちゃんとしないと、気が済まないんです。」
- 第2回(今ここ):見えない工事を、見える安心に変える!?
- 第3回(次におすすめ):塗装屋なのに、「塗らない方がいい」と言う理由。
- 第4回:現場へ同行!代表は現場で何を見ている?
- 第5回:全部できますとは言いません。
- 第6回:地域で一番になりたい本当の理由。
現場の職人からはじめ現在は代表職をしております。
どこよりも誠実な施工ができるように現場調査からお見積りも丁寧に対応いたします。







山口からのコメント
施工の話になると色んな事例やそれに対する判断理由がマシンガンのようにできていました。